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2005.09.11

祭りの喧騒

磐田・見付天神裸祭は今年も激しかった。
溢れ出す男達のエネルギーが、普段は穏やかな宿場通りや天神様の境内を熱狂的な空間に変えた。

会所を出て町内を練り歩く時点で、身体は紅潮し汗がとめどなく噴き出す。
家々でかけられる水を浴びて身体はズブ濡れ。裸衆の逞しい体が、夜の街の灯りを受けて艶やかに光っている。

町内の回った練りの塊が、徐々に本通に集結しさらに大きな練りの集団に膨れ上がっていく。
歩みを進めるごとに興奮は高まり、練りは激しさを増す。
夢中で腕を振り上げ声の限りにオイショの掛け声、時に梯団の前や脇を渾身の力を振り絞って固める。
アッという間に腕も足もパンパンに張り上がり喉はカラカラ。
沿道の家からホースでかけられる水が一瞬の清涼感を与えてくれるが、これによりさらに練りは熱を上げる。

西坂で折り返し、東坂の端まで進んで折り返した集団は、やがて天神様の参道の坂を上り始める。
ジリジリとじらされるがごとく鳥居の前で遅い歩み。前へ前へと進もうとする裸衆と最前列でそれをガッチリと押さえる前締め。この過程で、ますます高まる集団の力がより大きなものに膨れ上がっていく。

そして堂入り。
拝殿になだれ込んだ一団は、先に堂入りしている集団の中に一体となり、すべてのエネルギーを解放させて激しい練りを繰り広げる。
20050910_1
頭の中カラッポ。
ひたすら身体をぶつけ合い、もみ合い、声をあげ、手をたたき、足を踏み鳴らし、己の持つすべての力を出し切るかのようにひたすら練り続けるのみ。
いつ終わるともなく延々と踊り狂う裸の男達。

やがて、花火の合図と共に周囲の灯りが一斉に落とされ周囲は漆黒の闇となる。
拝殿の下にある山神社前のかがり火だけが幻想的に揺れている。闇の中でも途切れることのない練りの声。
その中、拝殿奥から担ぎ出されたお神輿が、参道を下り総社を目指す。その後を走って追う裸衆。

今年はちょっと出遅れてしまった。
本通りに出た時点でお神輿を追う集団の姿は遥か前方。総社に辿りつく前にお神輿の到着を知らせる合図の花火が上がった。

総社に着いて腰ミノを納め会所に戻る。
昂ぶっていた気持ちも、一変して静けさを取り戻りた夜の街を歩くうちに、徐々に落ち着いてくる。
つま先がジンジンと痺れている。両腕、そして足がパンパンに張っている。
少しずつ全身を心地よい疲労感が包み始めている。そして言いようのない満足感。

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初めて参加した昨年は、何もわからないままとにかく無我夢中だった。
今年は流れもわかっていて、気持ち的にもゆとりを持って参加できた。
そのため、夢中で練りながらもそれぞれの役回りや行動の意味を考えながら楽しみ、かなり理解を深めることができたように思う。

本当に素晴らしい祭り。そして素晴らしいまち。
こんな祭りに参加できる機会が持てて本当に幸せなこと。
もちろん来年も、そしてその先も可能な限り参加していけたらと心に誓う。

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Comments

この画像をみただけでも、すごい迫力が伝わってきますねえ。
終わったあとの達成感はすごく大きいいんじゃないでしょうか。
おつかれさまでした。それにしてもダンディ先生はいろんなことにチャレンジされるんですね。尊敬!!!!!

Posted by: まる(ふだん着) | 2005.09.11 at 07:34 PM

ほんとにすごい迫力なんです。
一昨年は僕も見物する方の立場でしたが、感動して震えましたよ。魂が揺さぶられたような感動。
是非機会があったら生で見に来てくださいね。

人に伝えたい事があるときには、聞きかじった知識ではなく自分の実体験に基づく言葉で語りたい。
そんな思いがあるから、興味のあるものに出会った時にはジッとしていられなくなっちゃうんです(^^ゞ

Posted by: ダンディ☆和田 | 2005.09.12 at 02:35 AM

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